人を、街を、音楽でつなぐ市民団体 NPO法人ARCSHIP 週刊木曜日私的音楽評

週刊木曜日私的音楽評

アークシップメンバーが日々更新!

【私的音楽評】No,254 五十嵐セレクト 71
更新日:2015.3.19

【私的音楽評】 NO,253「セロリ:山崎まさよし 」担当:長谷川
更新日:2015.3.13

【私的音楽評】No,252 ニシセレクト 68
更新日:2015.2.27

【私的音楽評】No,251 五十嵐セレクト 70
更新日:2015.2.19

【私的音楽評】 NO,250「Over Drive:JUDY AND MARY 」担当:長谷川
更新日:2015.2.15

【私的音楽評】 No,249 梅香家セレクト 担当:梅ちゃん
更新日:2015.1.29

【私的音楽評】 No,248 五十嵐セレクト 69
更新日:2015.1.15

【私的音楽評】NO.247 まっしゅセレクト6 担当:まっしゅみき
更新日:2014.12.25

【私的音楽評】 No,246 ニシセレクト 67
更新日:2014.12.18

【私的音楽評】 No,245 五十嵐セレクト 68
更新日:2014.12.13

【私的音楽評】 NO,244「未来:Mr.Children 」担当:長谷川
更新日:2014.12.12

【私的音楽評】NO.243 福島セレクト4 担当:福島さん
更新日:2014.11.27

【私的音楽評】 No,242 ニシセレクト 66
更新日:2014.11.20

【私的音楽評】 No,242 五十嵐セレクト 67
更新日:2014.11.13

【私的音楽評】 NO,241「向かい風に凜と立て 」担当:長谷川
更新日:2014.11.10

【私的音楽評】 No,240 ニシセレクト 65
更新日:2014.9.18

【私的音楽評】 No,239 五十嵐セレクト 66
更新日:2014.9.11

【私的音楽評】 NO,238「ウムイウタ」担当:長谷川
更新日:2014.9.7

【私的音楽評】 No,237 ニシセレクト 64
更新日:2014.8.29

【私的音楽評】 No,236 五十嵐セレクト 65
更新日:2014.8.21

【私的音楽評】No,254 五十嵐セレクト 71 UPDATE:2015.3.19

 

 

 

世の中は卒業シーズンということで、
街にはそれらしい若者達であふれている(様にみえる)。

 

 

そろそろ桜も咲こうかというこの時期に、
学校やら会社やらを卒業できる日本という国は
やはりいい国だと思う。

 

 

様々な関係やらしがらみから開放され、
取り急ぎやることもない、
なんともモラトリアムなこの時間。
自分も何回か味わったのだけれど、
とっても貴重で、かつ宙ぶらりんでいい気持ちである。

 

 

そんな時間を、こんないい季節に迎えることができる
という意味で日本はいい国なのである。

 

 

さてさて、今回は Miles “帝王” Davis のバンドに在席し、
「卒業」した高名なピアニスト3人をご紹介します。

 

 

ところで Miles Davis って、
改めてチャレンジ精神とサービス精神を併せ持つプレイヤーだなー、って思う。
今に生きていれば、ITベンチャー企業の社長でもやっていたかも知れないですね。

 

 

 

Sly / Herbie Hancock

 

Herbie Hancock <「Seven Steps To Heaven」(1963) ~ 「In A Silent Way」(1969)>

 

このヴァージョンはタイトルにふさわしく、いやらしく、呪術的で
今の彼しかしらないリスナーからすれば??って
感じだと思いますが、これはこれで良い。

 

この曲のオリジナルヴァージョンが入っているアルバムはこちら

 

sly

Head Hunters / Herbie Hancock

 

 

Majestic Dance / Return To Forever

 

Chick Corea <「In A Silent Way」(1969)~「Black Beauty」(1973)>

 

Al di Meola を擁し、しびれるような
Jazz Rock(死語)を聞かせていた頃の曲。
これも最近の彼のことしかしらないリスナーからすれば??でしょう。

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

majestic  dance

Romantic Warrior / Return To Forever

 

 

In Front / Keith Jarrett

 

Keith Karrett<「At Fillmore」(1970)~「Get Up With It」(1975)>

 

Mikes のバンド在席時と思われるこの曲は
聞けば分かるとおり、Miles の影響をほとんど受けていないし、
脱退後に世に出たアルバム(例えば「ケルンコンサート」)
も影響を感じさせない。希有なアーティスト。

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

In Front

Facing You / Keith Jarrett

 

 

それでは、また

 

 



【私的音楽評】 NO,253「セロリ:山崎まさよし 」担当:長谷川 UPDATE:2015.3.13

セロリ

ブロッコリーが昔から好きじゃ無い。

 

全くおいしさが分からない。栄養がたくさんあるのは
分かるんだけど。

 

でも、25歳くらいに組んでいたバンド名は「ブロッコリーズ」だった。
バンド名の由来は、まだ組み始めた頃にスタジオで録音した音源を
仲間に聞かせて「このサウンドだったらバンド名何かな?」とたずねたら、
「これはブロッコリーズですね」と回答があり、その語感が気に入って
バンド名に採用になった。

 

このブロッコリーズで思い出深いライブがある。

 

リハーサルを15時頃に終えた後、本番21時頃まで時間があったので、
ベーシストがどうしてもその日に好きなアーティストの
イベントを観に行きたいと関内から渋谷に出かけていった。

 

19時過ぎには戻るはずが、全く帰ってこない。

どうしたんだ・・・

 

なんと行きは良かったのだが、ライブ本番に向けて戻ろうとした
電車が止まってしまったのだ。

しかもよりによって乗っている電車がとまってしまい、他の電車にも乗り換えられない。

 

ひとまずライブハウス側に事情を話し、出演順を一番最後にしてもらった。
普通のブッキングライブだったのに、良く変更してくれたものだ。

 

1組目の演奏が終わってもまだ来ない、
2組目の演奏が終わっても全然来ない
3組目の演奏が終わっても来る気配ゼロ
4組目の演奏が終わっても音沙汰無し

 

とうとう自分達の出番になった。
でも来ない・・・

 

仕方ないとステージ行きセッティングを始めたが、それでも来ない。
ベースは楽屋にあったから、万が一と思い代わりにセッティングする。

 

全員の準備が終わっても来ないので、これは覚悟を決めて
ベース抜きでやるしか無いかと思ったその時・・・

 

ライブハウスの扉が開き、光が入ってきた!

そう、我がバンドのベースが間に合ったのだ!

 

会場のお客さんもライブハウスの関係者が
拍手で迎えてくれた。よくよく考えると自分が悪いのだが、
なんだか会場が温かな雰囲気になってる。

 

ベーシストは普段全く運動しないが、流石に走ったのだろう。
汗だくで息が切れていた。

 

そのままステージに上がり、チューニングしてライブの演奏は始まった。
その時のライブの出来がどうだったかはここではあえて語らないでおきたい・・・

 

今アークシップの現場では、会場入り後に出かけることは極力避けてもらっている。
だって、何が起こるか分からない事を知っているから・・・・

 

ブロッコリーの曲はないけど、近いものとして「セロリ」を選んでみた。
山崎まさよしの歌にCharがアドリブで合いの手を入れる。素晴らしいフレーズで格好いいです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=KK8ES3on7Mo

 

 



【私的音楽評】No,252 ニシセレクト 68 UPDATE:2015.2.27

【私的音楽評】No,252 ニシセレクト 68

 

201205311725325b41

 

「女性を口説き落とすには、年度末の 3月が一番なんだよ」
そう語ったのは女性関係が派手な友人だった。
彼曰く、就職・進学進級で環境が変わると女心に隙間ができるそうだ。
どうなんだろうか?
まあ、引越とか卒業は、告白するタイミングとしてはアリだよな。

 

前出の友人は女性を口説くのが上手くて、
Barのカウンターで偶然その場面に遭遇し、端で聞いていて感心した。
女性の口から「食べてみたい」とか「行ってみたい」と自然に言わせる。
彼の話術とその展開は、ひとつの才能だと思ったよ。
片や、口説くことがまったくダメだった後輩も、昔いたなぁ。

 

T君は経済学を研究する院生で、同大学の文学部の娘に恋をした。
お互い好意を抱きながら、いまひとつが越えられない。よくある話し。
ある日ファミレスで、俺たち音楽仲間の先輩はT君から相談を受けた。
「で、なんて言って口説いてダメだったの?」
彼は一枚のメモを取り出した。
そこには“僕と貴方が交際をした時のメリットとデメリット”が。
「まさかこの箇条書きを彼女の前で読んだ?」 「
分かりやすく整理してみたんですが…」
俺たちは人生の先輩として真面目不器用な後輩にアドバイスをした。
「これは恋愛ではない、商談だよ。情報があっても感情がないだろ」
さらに「ポロシャツの下にランニングシャツはダサイよ」
とも助言しておいた。

 

その後、すったもんだの末、彼と彼女は結ばれたとの噂が広がった。
飲み会の席に現れたふたりは、明らかに恋人同士の雰囲気だった。
「でさあ、決め手の口説き文句はなんだったんだ?」
酒の勢いもあって回りがはやし立てたが、彼は照れて首を振った。
ふいに、ほろ酔いの彼女が立ち上がり大声で言った。

 

それはぁ「つるつるしたそのオデコにキスしたい、でした!」

 

T君は真っ赤になり「言うなって!それじゃあオレ高校生みたいだろ」
彼女は「いいじゃん、かっこよかったよう」と笑っていた。
ふとみるとT君はポロシャツの下にランニングシャツを着ていなかった。

 

現在ふたりは二児の親。約 30 年前の初春のお話しでした。

 

t02200391_0800142212#631D82

さて、今回紹介するのは、口説きの名曲
君の顔が好きだ/斉藤和義(1994年)
https://www.youtube.com/watch?v=SlHPBbYDPqY



【私的音楽評】No,251 五十嵐セレクト 70 UPDATE:2015.2.19

 

 

 

先日訳あって「食品衛生責任者」という資格?を取った。

 

 

講習を聞いて、テストに10問回答する、
というプログラムで、
6時間かけて「公衆衛生学」「衛生法規」「食品衛生学」の
3つの科目について習得する。

 

 

ほぼ丸一日の講習会だったので、
正直言って睡魔との戦いになるかと思ったのだけれど、
意外と面白く、興味深く、知っていてためになる話が多くて、
あっという間に終わってしまった感じであった。

 

 

そこで、講習会で得た知識の中で、皆さんにもためになると
思われるものをいくつか列記してみると
(すでにご存じの方もいるかも知れませんが)、

 

食中毒について、従来は腸炎ビブリオ(魚の生食に起因する)によるものが
多かったが、昨今はカンピロバクター(鶏肉等に起因する)やノロウィルス
(二枚貝等に起因する)を原因とするものが増加している。

 

ノロウィルスによる食中毒は冬に流行する。

 

牡蠣や鶏肉を生や生に近い状態で食べることはリスクを伴う。

 

○○○○トキシンの「トキシン」とは毒の意味である。

 

食中毒の中には食べ物を摂取後48時間経ってから発症するものもある。

 

寄生虫は冷凍に弱く、冷凍によって死んでしまう。。。。。などなど

 

 

いずれにしても日本は「食品衛生法」を始めとした法規制が厳格であり、
食の分野では、おそらく世界でも有数の安全国であると思います。

 

 

ただあれだけ細かく食中毒の種類や原因や症状を説明されると、
食欲が落ちるなー

 

 

 

というわけで、今回は明日2月20日が誕生日の
Walter Becker が所属する Steely Dan の曲をお聴きください。

 

 

 

Rikki Don’t Lose That Number / Steely Dan

 

数少ない(売れてない、という意味ではありません、念のため)彼らのヒット曲。
このあたりからビッグネームの仲間入りをしましたねー。

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

pretzel logic
Preztel Logic / Steely Dan

 

 

Aja / Steely Dan

 

言わずと知れた Steve Gadd 先生の名を天下に広めた名曲。
Wayne Shorter のソロも最高!!

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

aja
Aja / Steely Dan

 

 

Babylon Susters / Steely Dan

 

前作「Aja」とほぼ同様のプロダクションのアルバム。
この間が何とも言えない。いわゆる「産業ロック」と対角線上にある音楽

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

gaucho
Gaucho / Steely Dan

 

 

 

ではまた!!

 

 



【私的音楽評】 NO,250「Over Drive:JUDY AND MARY 」担当:長谷川 UPDATE:2015.2.15

overdrive

 

世界中のミュージシャンが使う楽器や機材のシェアは実は日本製がかなり大きい。
アコギの世界ではヤイリギターやタカミネ、キーボードではKORGなどなど日本の技術力と
細やかさが世界のミュージシャンに愛されている。

 

ギターリストの立場で言えばやはりエフェクターの「BOSS」だろう。

 

 

BOSSの記念すべきエフェクター第1号は、1977年に発売されたオーバードライブ「OD-1」
ギターリストなら高校生からオトナまでのこのエフェクターを知らない人はいないという
位有名である。

OD-1

 

 

「オーバードライブ」という言葉の意味は「機械などを酷使すること」で、わざとギターの音を
過大入力させることで、歪(ひず)んだロックっぽくなるサウンドになるわけ。

 

 

ギターリストがまず最初にエフェクターはこのオーバードライブなのです。
ちなみに高校生が最初に買うエフェクターはBOSSのSD-1が多かったかな。

 

20代の頃に入っていた横浜のスタジオペンタには、ロビーに中古エフェクターが置いてあるコーナーがあった。¥5,000〜¥7,000くらいの相場が多いその棚に¥20,000の値札がはってある。やけに高いなとその商品を見てみるとなんとOD-1だった。

 

当時の横浜にある楽器店といえば狭い雑居ビルに入っていたイシバシ楽器しかない時代。
エフェクターに限らず珍しい機材は御茶ノ水に行かなければまず手に入らない。
当然インターネットなんてないから、情報は音楽雑誌に掲載されている楽器店の広告のみだった。

 

OD-1が横浜のスタジオに売ってる・・・

バンドマンはそろって貧乏だが、機材だけは次々へと買ってしまう。

 

 

「1週間カップラーメンで過ごせば買えるな」

 

極端なことをすることもバンドマンには必要とその場で購入した。

 

傷だらけのコンパクトエフェクター。
それを持っているだけで上手くなった気がした。

 

結果、余り歪まないし音やせもするので、当時の自分のバンドには
合わずあまり使わないというオチだったのだが、40代になりそろそろ
「OD-1とアンプのみ」というシンプルなセッティングでギターを弾ける
オトナになりたいと思う今日この頃である。

 

曲はギターのエフェクターとは全く関係ないが、オーバードライブで思いついたJUDY AND MARYの曲。疾走感があって良い曲だな〜〜

 

▼JUDY AND MARY「OVER DRIVE」
https://www.youtube.com/watch?v=Q57Rjjn1bFQ



【私的音楽評】 No,249 梅香家セレクト 担当:梅ちゃん UPDATE:2015.1.29

【私的音楽評】 No,250 梅香家セレクト

 

初めまして、会員No,63の梅香家(ウメガエ)です。

 

10389143_242937039239100_3788043407380246_n

 

中学生の頃、文化祭で先輩のバンド演奏を見て、カッコいい!とギターを始めて、
早20年が過ぎました。その時バンドやってた憧れの先輩が、
先日実家に帰ったときに40歳で突然倒れて昨年亡くなっていたことを知りました。
なので、初めての投稿は昔なつかしの思い出を語ろうと思います。

 

私が中学生だった当時はBOOWYが解散した直後で世の中はバンドブーム、
初めて買ってもらったエレキギターに銀のテープであの有名な模様にして、
散々タブ譜を買ってコピーしていました。
家でカセットテープとビデオテープを聴きまくりました。
でも結局始めてステージに立ったのは高校生の時、
その時にはBONJOVI、Aerosmith、Guns’n’Rosesなどの洋楽ハードロックをコピーし、
邦楽と織り交ぜながらステージに立っていた記憶があります。

 

音楽ってコード進行やメロディ、そして歌詞で音が一つ一つ積み重なって表現された作品なんだけれど、
いろいろコピーしていくと、かっこいいリフだったり、耳に残るメロディがあって、理論のほうにもいきがちだけれど、
でもその曲の中に秘められた想いは、聴く方としてはなかなか紐解けなかったりするけれど、
何かライブでのMCだったり、雑誌のインタビューだったり、
ヒントがあると改めてその曲に秘められたものに少し近づける気がして、
それが少しでも理解できると同じ音楽でも体全体でじんわりと感じられると思い始めた頃でした。

そんな作品の少し中までを初めて覗けて、好きになった曲が、BOOWY解散後、

ソロになっての初めてのアルバム 氷室京介「FLOWERS for ALGERNON」に収録されている、
「DEAR ALGERNON」で、アメリカの作家ダニエル・キイス著「アルジャーノンに花束を」という、
知的障害を抱えた主人公が臨床試験により思考力が驚くほど成長し、
同じ被験者であるネズミとの歩みを描いた小説を読んで書いた曲だといいます。

 

曲と合わせて小説を読んで、その世界観の中に触れた上で聴き、唄うと、
全く違った感覚を味わった鮮烈な記憶を思い出します。
それまではギターとコーラスしかやってなかったけれど、
初めてライブでアコギを弾いてメインボーカルを唄った思い出の曲でもあります。

 

994

 

氷室 京介 「DEAR ALGERNON」
https://www.youtube.com/watch?v=kFdGIrAi3C8

 

中学は、軟式、高校では硬式のテニス部だった私は、
インターハイ常連校だった厳しい練習に高校の部活を断念し、
本格的に音楽にのめり込んで行き、成績もガタ落ちだったなぁ。

 

街の小さなライブハウスに人を集めるためにチケットを自分たちで作って、
売って、人を集めていたけれど、お客がトータル5人のみという日もあったなぁ・・・
色んなバンドを組んだけれど、最も覚えているバンド名は、
「快楽妊婦」。チケットにはコン●ームを模ったイラストを描いてありました。
若気の至りですねぇ~。

 

高校最後の文化祭、いくつかあるバンドの中でトリに選ばれ、
邦楽、洋楽を織り交ぜながら、オリジナル曲も2曲ほど入れて、演奏しました。
トモダチに借りた革ジャンに汗だらだらたらしながら、
盛り上がりすぎるほどの熱気に包まれた体育館のステージでは、途中ステージが広すぎて、
ギターのケーブルが抜けたり、リズムがバラバラだったり散々だったのですが、
そんな演奏でも、友人たちや知らない後輩たちが楽しんでくれて、
人生最高の経験だったんだろうなぁと、それまでの練習の苦労なんて吹っ飛んでました。

 

最後の曲はCHAGE&飛鳥の「YAH!YAH!YAH!」
ヤーヤーヤーとボーカルと私は観客を煽りまくり、最後にはボーカルが倒れこむほどでした。

 

興奮が最高潮に達する中、アンコールが沸き、
用意していた曲を演奏しようとしていたその瞬間、時間の関係で、
と緞帳がゆっくり閉まっていくのでした・・・
結局用意していた最高に盛り上がる曲は、人前で披露される事ないままに終わってしまいました。

 

人前で何かをするということは、常にエンターテイメントの要素がないとと思います。
ステージではもちろん、いろんな人とのコミュニケーションが円滑になるための潤滑油だと思います。
特に海外のアーティストのパフォーマンスは見ても聴いても上手に使っているのだとこの頃学んだ気がします。
言葉がわからなくても、同じ人間が表現する音楽とパフォーマンス、通じるものは計り知れません。

 

高校最後の文化祭で用意していたこの曲、言葉がわからなくても聴けば自然にテンションが上がります。

 

314AHGAV99L

 

Bon Jovi 「Keep The Faith」

 

https://www.youtube.com/watch?v=eZQyVUTcpM4

 

 

この曲は信念を貫くというタイトルですが、自分の信じるものがどこにあるのか、
見つけ出せてないのかな、とも思う今日この頃。
高校生の頃を思い出すと、部活と学業両立を目指していた学校の魂の言葉を思い出しました。

 

「しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」

スポーツでも仕事でも人生に必要な言霊を教えてもらっていたんだなと改めて思います。
自分の経験が活きるも死ぬも、信じるものを貫く気概と自分への戒め、
そして常に前を向いて一歩ずつ歩むことで、結果は後からついてくるのではないかと思います。

 

そんな私が最近自分を励ますためによく聴いているのは、SPYAIR。
ボーカルの体調により活動休止中ですが、そんな凝った音楽理論を使うでもなく、
若いチカラがモガきながらも、
信じる道を前に向かって歩もうとする歌詞に少し歳をとってしまったけれど、
頑張ろうとさせてくれます。
そして、ガンダム好きは昔からなのですが、
少し前のテレビアニメ「ガンダムビルドファイターズ」のOP曲でした。
高校生がガンプラでバトルをするというかつて無かったストーリーなので、
是非そちらも皆さんに興味を持ってもらいたくて、最後にご紹介します。

 

現在は第2作「ガンダムビルドファイターズ トライ」となって、水曜日夕方6時に放映されてますので、是非!

 

51DBX0BpUSL._SX425_

 

SPYAIR 「My World」
https://www.youtube.com/watch?v=HE6p0UzVNhs

 

 

 

 



【私的音楽評】 No,248 五十嵐セレクト 69 UPDATE:2015.1.15

 

 

 

“お正月と言えばー、こたつを囲んでー、”
というはっぴいえんどの曲がありましたねー。

 

 

自分にとってお正月の楽しみと言えば
「箱根駅伝」です。

 

 

特に走るのが好きなわけでもなく、
母校が出場する可能性もないに等しいのですが、
必ず毎年チャンネル(死語か)を合わせてしまいます。

 

 

一つには、全体の行程の80%以上が神奈川県内なので、
見知った街角がしばしば登場するからです。
「ここ曲がったところに前アークシップの事務所があった!!」とか
「3.11の時はここ延々と歩いたんだよな、、、」とか。

 

 

先日大磯に行った時も国道を越えるときに
「ここを駅伝ランナーが必死で走ったんだなー」と思うと
なんとなく感慨深くなりました。

 

 

あと、言うまでも無く駅伝はチームプレイのスポーツであり、
母校のために走る、次の走者にできる限り早く繋ぐ、という意識を
みんなが持っています。

 

 

なんせ、いくら優勝候補の学校といえども、だれかが途中棄権しようものなら、
否応なしに50校近くが参加して上位10校しか本選に出場できない
予選会からの参加を余儀なくされるのだから、
出場選手のプレッシャーは相当なものなのでしょう。

 

 

なので、母校のために襷をつなぐ、という責任感は
ランナー達の胸にしっかりと刻まれ、その意識というか体質は
自己を形成する上で重要なファクターとなっていることでしょう。

 

 

もしかして、会社の採用担当者は、ウォンツリストに
「駅伝出場経験の有無」なんて項目を忍ばせているかも
しれませんね。。。。

 

 

自分もジョギングからはじめてみようかな。
なんてね。

 

 

さてさて、、、、というわけで、
今回は「走る=RUN」をタイトルに持つ曲を集めてみました。

 

 

 

Run Baby Run / Sheryl Crow

 

この曲が納められているアルバムはこちら。

 

sheryl crow
Tuesday Night Music Club

 

 

Running On Empty / Jackson Browne

 

この曲が納められているアルバムはこちら。

 

running on empty
Running On Empty

 

 

Run Like Hell / Pink Floyd

 

この曲が納められているアルバムはこちら。

 

the wall
The Wall

 

 

それではまた

 

 



【私的音楽評】NO.247 まっしゅセレクト6 担当:まっしゅみき UPDATE:2014.12.25

みなさん、こんにちは!!
ブログ編集長のまっしゅです。

 

さて2014年最後の音楽評は私が担当したいと思います。
今年もですね、たくさんの新しい音楽に出逢えることが出来まして
その音楽にたくさんの勇気をもらいました。
そんな音楽の中からこちらを紹介したいと思います。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのGotchこと後藤正文がリリースした
初のソロ・アルバム『Can’t Be Forever Young』から、

 

cd04_165

 

《A Girl in Love/恋する乙女》

 

です。

 

私がASIAN KUNG-FU GENERATIONことアジカン好きなのは
アークシップの中でも有名ですが、
ソロアルバムを買うのは正直迷っていました。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは本当に大好きで。
前知識なにもない状態で、何の音源も聞いていない状態でライヴを見て
こんなに大好きなのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとアシタカラーというバンドだけなのです。

 

だけど、バンドとソロはやっぱり違う…別物のような気がしていたので
何となくアルバムを買うのを躊躇していたのです。

 

でも買って後藤さんの音楽に触れてみて、
迷っていたちっぽけな私が恥ずかしくなりました。笑。

 

相変わらず、後藤さんの音楽はアツくて、
バンドとはまた違う顔を見せてくれて、
後藤さんがバンドではやれないやりたいことがたくさんつまっていたアルバムだったのです。

 

《A Girl in Love/恋する乙女》
https://www.youtube.com/watch?v=TcJ1EtYkHCs

 

♫僕らはまた 来世で都合良く
会えたりしない 出会ったりしないよ

 

私はこの歌詞に胸を鷲掴みにされてしまって。
都合良く会えたりしないのか…と素直に感じてしまって、
だったら今をこの瞬間を頑張らなければと、
何故だかそう強く思ってしまったのです。

 

他にもこの曲のすぐ後に入っている、

 

《Lost/喪失》

 

の歌詞もとっても好きで。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kPWEctV4Vkg

 

♫まるで僕らは初めから
全てを失うために生まれたみたいだな

 

という部分がとても心に沁み込んできて。
最後の方で希望が生まれます…笑。

 

後はこのアルバムには収録されていませんが最近ライブ盤CDが発売されて、
その中に収録されている

 

 

Route 6/6号線

 

がとても好きです。
震災のことをテーマにした曲で初めてライブで聞いた時に鳥肌が立ちました。
ギターのメロディもまたいいんだ、コレ。

 

Gotch『Live in Tokyo』トレイラー映像
https://www.youtube.com/watch?v=VbJw5sdUjM0

 

♫いつかまたここで会って
少しだけ君に触れたいんだ
君が生まれた街にだって
花が咲き 春が巡るんだ

いつの街がきれいだった?

 

 

うまく言葉にはできないけれども、後藤さんの音楽から
後藤さんの想いがたくさん伝わってきて、胸が苦しくなったり切なくなったり、
締め付けられるような感覚がずっとあって。
だからテンション高めの時にしか聞けません…。

 

2015年もライヴをたくさん見に行って、いろんなモノを吸収してきたいと思います。
ではではみなさん、良いお年をお迎えください。
ブログ編集長 まっしゅより

 

 



【私的音楽評】 No,246 ニシセレクト 67 UPDATE:2014.12.18

【私的音楽評】 No,246 ニシセレクト 67

 

201205311725325b41

 

女の子に反抗期はあるのだろうか?
男の子にはあると思う、自分にははっきりと記憶ある。
そうね、中学 1.2 年の頃がそうだった。恥ずかしい思い出。

 

サッカー部は楽しかったけれど
友だちといっしょに帰ることが苦痛だった。
学校は嫌いではなかったけれど
ホームルームの「みんなで一緒に」の雰囲気が苦手だった。
ほんの少しだけ社会の構図が見えたような気がして、
自分と「自分の考え」が知りたくて、悶々と内向きだったのだ。
だから昼休みにバレーボールなどやっている同級生が
幼く見えて、自分のことは棚に上げて「バカか」と思っていた。
悶々としていたから、時には担任の先生を困らせていた(らしい)。
中二の担任はアンケート“このクラスから消えてほしい人”を
無謀にもおこない、俺は見事にワースト3に入った。
二年八組の皆さんごめんね、だって反抗期だったんだもん。

 

美術と体育以外の勉強が苦手な俺は
退屈な昼休み、ちょこちょこ美術室に入り
デザインやら絵画の分厚い本を眺めていた(暗いな、俺)。
美術のウエダ先生は
特に何も言わず「これもイイよ」と本を取り出してくれた。
先生は美人だし胸が大きくて、近づかれると目のやり場に困った。
ある時先生が隣の音楽室でレコードを聴かせてくれた。
いまから思えばそれは“ピーター・ポール&マリー”で、
サウンドは単調だし歌詞は英語だし俺には少々退屈だったが
先生が語る「反戦」と「フラワームーブメント」に興味を持った。
曰く「若者が迷う自らを表現する音楽」
曰く「若者が大人の社会に対抗する文化」
洋楽 ROCK とか日本のフォークに傾倒していた俺には
じつに刺激的な”個人授業”だった。
60’S 70’S のポップミュージックはただの”娯楽”ではなかったのだ。
そして正直に告白すれば
先生の長いまつげと真紅のセーターの膨らみに俺はドキドキだった。

 

sensei

 

僕の好きな先生/RC SUCCESSION(1972 年)

 

 



【私的音楽評】 No,245 五十嵐セレクト 68 UPDATE:2014.12.13

 

 

 

先日、横浜市内のある地域ケアプラザにお邪魔する機会があった。
地域ケアプラザとは「地域での福祉保健活動や交流の拠点となる在宅介護支援施設」で、
ある意味地域内の「居場所」でもある。

 

 

ケアプラザがあるエリアは、様々な要因により、横浜市内でも最も高齢化率
(65歳以上の高齢者人口(老年人口)が総人口に占める 割合のこと)が高くなり、
なんでも51%とのことであった。

 

 

地域内では「助け隊」が組織され、例えば83歳の男性が、一人暮らしの女性高齢者の
日頃の安否確認や身の回りの世話をされてたりしている。

 

 

なんでもこのエリアは、先日TVでも取り上げられたとのことで、
住民の皆さんは、このエリアに対してネガティブなイメージを
もたれることを危惧されていた。

 

 

「おやじバンド大会」の開催や、地域の川のせせらぎを守る運動
地域の運動会や盆踊り大会などなど、様々な取り組みがなされ、
地域活動に熱心な方は、勿論いらっしゃるのだが、こちらも
「高齢化」が進んでおり、新たな担い手を必要としている。

 

 

「定年で退職された方や、女性に、もっと地域活動に参加して欲しい。
でも有効な手立てがなかなか見つからない」
「助け隊」のリーダー格の方はそうおっしゃっていた。

 

 

実は、山崎亮も書いているとおり、日本は世界的にみて高齢化率が最も高く
(2013年現在で約25%)、高齢化社会の領域では先進国であり、
中でもこのエリアは最先端という言い方も出来る。

 

 

いわば「助け隊」の活動の成否は、全世界的に注目されていると言っても
いいかもしれない。

 

 

自分としても、何か出来ることがあれば進んで協力したい、と思っている。
最先端の企業(団体)は、Apple や Google や Microsoft だけではないのだ。

 

 

 

ということで、今回は最近聴いていてとても気持ちのいい、
「Weather Report 特集」をお送りします。
(脈絡がなくて恐縮です,,,)

 

 

 

125th Street Cogress / Weather Report

 

 

1973年の作品。同時期の Mikes Davis の音楽を、
ちょっとファンキーにしたような曲。
Dom Um Romao のパーカッションがスパイスの様に効いている。

 

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

sweetnighter

Sweetnighter / Weather Report

 

 

 

Nubian Sundance / Weather Report

 

 

この曲も Dom Um Romao のパーカッションがスゴイ。
ライブテイクもあるがそっちの方がもっと格好いい。
その辺のハードロックを一発でリングに沈めるようなヘビーネス。

 

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

Mysterious Traveller

Mysterious Traveller / Weather Report

 

 

 

River People / Weather Report

 

 

ベースが Jaco Pastorius に変わった後の曲。
Jaco のボーカルもちょびっと聴くことができる。
上の2曲に比べると、整理整頓されてAORっぽくなった。
このベースのフレーズが、たまに耳から離れなくなる。

 

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

Mr.Gone

Mr. Gone / Weather Report

 

 

それではまた。

 

 



【私的音楽評】 NO,244「未来:Mr.Children 」担当:長谷川 UPDATE:2014.12.12

21H7G53CW3L

 

20代中盤までは全然投票に行かなかった。

 

「投票に行かないことがこのくだらない社会への意思表示だぜ」

 

とか、もっともらしいことを言いながらただ面倒くさかっただけだったかな。

 

でも、浮動票とか無党派層なんて言葉が出始めた頃にある時ふと気付いた。

 

「あれ、投票しないと今おいしい思いをしている奴らの思うつぼなんじゃないかな・・・・」

 

知事選や市長選など、自治体トップを選ぶ選挙では支持団体で支えられている強力な候補者にも勝てることを知ったことは大きかった。運良く我々の世代は一票の価値を知ることが出来た。

 

だから、20代中盤から自分が関わる事が出来る投票に行っている。

 

 

20代の人たちに言いたい。

 

 

「今回の衆議院選挙の投票に行って欲しい」

 

 

君たちが投票し、意思表示をしない限り、世の中このままだぜ。
その全てのつけは君たちの時代に降りかかるんだぜ。

 

確かにどの党に入れれば良い選択になるのかは分かりにくい。
どこに入れても同じだと言いたくなる気持ちはよ〜く分かる。

 

勘違いしないで欲しいのは「どこかの党に投票してくれ」と言っている訳ではない。
ただ投票に参加して欲しいということが言いたいだけ。

 

あまり政治的なことは書きたくないが、さすがにこの大事な局面である今回の選挙が
全く盛り上がっていないことに危機感を感じている。

 

若者よ、選挙に行ってくれ!!

 

国の【未来】は君たちの一人一人の意思表示で創る事が出来る事を知ってくれることをただただ願うばかりだ。

 

 

 

▼未来:Mr.Children
https://www.youtube.com/watch?v=-7P1eN8HvKM



【私的音楽評】NO.243 福島セレクト4 担当:福島さん UPDATE:2014.11.27

私的音楽評 福島セレクト4(2014年)

 

5f0f6bf284439b1a1eb654891aeeb047-300x3001-150x1501

 

 

ときにポーズボタンを押したいほど幸せは速く、ときに早送りしたくなるほど辛さは遅い「時」…
矢沢永吉は「時間よ止まれ」と平清盛のようにむちゃを言い、
(沈む夕日を扇で戻そうとした清盛とはスケールが違うけど)
「カサブランカ」で歌われた「As Time Goes By(どんなに時が流れても)」が
「時が過ぎゆくままに」の名訳を生み、沢田研二は退廃的に「身をまかせて」しまった…。

 

今回はいつもの「創世記」から離れて、違う書き出しにしてみたが、
CHIGUSA RecordsにまつわるJAZZの名曲のことを少し書いてみよう。

 

沢田研二の「時の過ぎゆくままに」や「カサブランカ・ダンディ」がJAZZだという話ではない。
実は、私の頭の中でこの2曲がいつも一緒の歌になってしまうので困っている。
あの「時の過ぎゆくままに」の転調的な「ままにぃー」と「この身をまかせ」ではじまるサビが
演歌的な「二人つめたい からだあわせる」で終わると、
頭の中では「ボギー! ボーギー!」と連呼がはじまってしまい、
「男がピカピカのキザでいられた」と続いてしまうのだ。
<時の過ぎゆくままに>https://www.youtube.com/watch?v=nVjcSGTP6Nk
<カサブランカ・ダンディ>https://www.youtube.com/watch?v=rtNHXjtNMOQ

 

これほどまでに一体化した「ハンフリー・ボガード」と「ジュリー」、
「時の過ぎゆくままに(75年)」と「カサブランカ・ダンディ(79年)」。
諸悪とは言わないが根源はあの名作「カサブランカ(42年)」にある。
ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン共演、
「君の瞳に乾杯」「きのうの夜、そんな昔のことは忘れた」などの名セリフで知られるが
「As Time Goes By」という名曲が生まれ、そして、日本では世紀の名誤訳を生んだ。
<As Time Goes By>https://www.youtube.com/watch?v=zaAqze81y4Y
(写真は公開70周年で発売された4K解像度のリマスター版ブルーレイ)

 

Casablanca1

 

「The fundamental things apply  As time goes by.」
「(恋の)基本はどんなに時が流れてもあてはまる」と歌われているのに、
どうして「時の過ぎゆくままに」になったのか詳細はわからないが、
映画「カサブランカ」全体がかもし出した戦時下のやり場のない雰囲気が
そうさせたような気がする。

 

それにしてもこの映画の影響は大きい。
ウディ・アレンの「ボギー!俺も男だ(73年)」もあった。
トレンチコートを着た「紅の豚(92年)」のボギー似のポルコ・ロッソもあった。
音楽史を語る意味でも、文化史を語る意味でも絶対に外せない、
20世紀の財産と言える映画ではないだろうか。

 

そしてもう一つ誤訳と言えば、私の持っている大事な名盤の一つに入っている、
コール・ポーターの名曲「You’d be so nice to come home to」がある。
これを若かりしころの大橋巨泉氏が「帰ってくれたらうれしいわ」とやってしまった。
簡単そうだが、実は最後の「to」がくせ者のようで、
「あなたが帰ってくる」ことができたらうれしいのではなく、
「あなたのもとに私が帰る」ことができたらうれしいが正解なんだそうだ。
<You’d be so nice to come home to>https://www.youtube.com/watch?v=YM0PhsP7ulk

 

HelenMerrill

 

これも「カサブランカ」の1年後、戦時下の映画「Something to Shout About」の挿入歌。
ヒットした映画ではないので詳細はよくわからないけど、
歌詞からすると戦場の兵士が本国に残した家庭を歌っているようだ。
クリフォード・ブラウン(tp)の親友クインシー・ジョーンズが
わずか21歳で編曲・指揮をしたこのアルバム、ヘレン・メリルの出世作と言われているゆえ、
女性が「帰ってきてほしい」と歌っているようにも聞こえる。
巨泉氏を擁護するわけではないが「帰ってきてくれたらうれしいわ」でもいいような気もする。

 

ともに戦争が生んだ産物ではあるが、
戦争は「時が過ぎゆくままに」にしてはならず、「どんなに時が流れても」あってはならないもの。
最愛の人のもとに帰れないようなことをしてはならないのである。
富山刑務所で「一日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください」と
泣きながら講演した高倉健さんと、戦争で亡くなった無数の方々に改めて合掌。

 

 

付録:

名訳と言えば「君の瞳に乾杯」は第一級だ。”Here’s looking at you, kid.”の「Here is to…」は「…に乾杯」、せいぜい「ベイビー、美しい君を見つめていることに乾杯」だろうが、「君の瞳に」としたところがすごい。「ジョルスン物語(46年)」で”You ain’t heard nothin’ yet!” を「お楽しみはこれからだ」、「ある愛の詩(70年)」で“Love means never having to say you’re sorry”を「愛とは決して後悔しないこと」の名訳を生み出した故高瀬鎮夫さんなればこそだ。

 

そして、もう一つ、つい先日26日ニューヨークからホットなニュースが届いた。「As Time Goes By」の曲を奏で、重要な役割を果たしたアップライト・ピアノが競売にかけられ、340万ドル(約4億円)で落札されたという。モノクロ映画だったので色がわからなかったが、モロッコ風という濃い黄色に金や緑色だったのは少し意外だ。それにしても普通より30鍵少ない58鍵の小振りなアップライトとは言え、映画の中でサムがイルザのところまでピアノを引っぱってきて歌ったのは驚いたなぁ。

 

 



【私的音楽評】 No,242 ニシセレクト 66 UPDATE:2014.11.20

【私的音楽評】 No,242 ニシセレクト 66

 

1970年代、あのNHKで
『ヤングミュージックショー』という救いようのないタイトルだが
音楽好きにはたまらない番組があった。
内容は洋楽ロックミュージシャンのライブで、
いまならフツーの事だが、70年代当時では
この番組だけが“動く”ロックミュージシャンを僕らに届けてくれた。
放送は土曜日の午後4時から。
洋楽ファンの少年少女は学校から走って家に帰るのだった。

 

私は中学二年の時(1972年)に、この番組でCreamを観ている。
手品師のようなジャック・ブルースのベースの指の動き、
やたら手数の多いジンジャー・ベイカーのドラムス、
まるで歌うかの如くギターを弾くエリック・クラプトン。
たぶん1968年のアルバートホールでの解散ライブ映像で、
その大観衆と、異様な薄暗さを今でも鮮明に憶えている。
正直に言えば、Creamが何たるかは一切分かってないのだが、
ただただ“未知の音楽”に触れることが嬉しかった。

 

その頃の一般的な大人たちはCreamどころかRockなんて知らない。
大人たちはビートルズを知っていたとしても
Rockとかファッションも含めて若者文化への理解は皆無だったと思う。
中学二年生なんて「あそこに毛が生えた」で一喜一憂しているガキだ。
そんなガキでも、
大人たちの知らない不思議な未知の文化に興味があった。
そこには、世間の常識では、認められないこと。
教育的な立場からは、止めるべきこと。
教科書には書いていない“余計な事”があった。
クラプトンのギターフレーズはビバルディよりイカしていたし、
ベイカーのひげ面は七三分けの総理大臣よりかっこよく思えた。

 

定職を持って社会はその人間を大人とみなし、
大人たちは国のため、家庭のために働いた。
社会にとってマーケット(市場)は大人たちに向けてのものだった。
70年代は60年代からはじまった若者文化(サブカルチャー)のが台頭し、
ひとつの大きなマーケットをつくりはじめた時代だ。
その世界の大きなうねりを中学二年のガキにリアルに届けてくれたのは
Rock Musicだった。
ありがとうNHK、ありがとうCream そしてThank youジャック・ブルース。

 

私的音楽評Cream

 

 

Cream/SUNSHINE OF YOUR LOVE(1968年)
https://www.youtube.com/watch?v=pwDo0JUeKqM



【私的音楽評】 No,242 五十嵐セレクト 67 UPDATE:2014.11.13

 

 

 

生まれてからこの方、
大病をしたことがない。
無論入院したこともない。

 

 

幼稚園に通っていたときのことは
さすがに憶えていないが、
小学校に入学してから、高校を卒業するまで、
無遅刻・無欠席、早退をしたこともない。

 

 

健康に産んでくれた、そして育ててくれた
両親に感謝である。

 

 

ただ、会社勤めを始めてからは
そんなことはなくて、
「あれっ」というような理由で
休んだことがある。

 

 

ある夏のこと、プール(本牧市民プール)に行って
まったくなんにもお肌のケアをしなかったせいで、
足に太陽光を浴びすぎたため、火傷を負ってしまった。

 

 

次の日の朝起きたら、足が真っ赤にはれ上がっていて、
あまりの痛さに歩くどころか立つこともままならない。
連れ合いに外科まで連れて行ってもらい、
勿論その日は会社を休んだ。

 

 

その日を含めて2日間休んだ後、
がんばって出勤したものの、
やっぱりだめでまた2日間休んだ。

 

 

火傷で会社を休むとは。。。。
なかなかそういうケースってないのではないでしょうか。。。。

 

 

ついこの間は、
家の中で怪我をした。
床に置いてあった洗濯物を避けようとして
足を捻り、肉離れ(アキレス腱を繋いでいる腓腹筋という筋肉の断裂)
を発症した。

 

 

油断大敵である。
特に足にトラブルを抱えると、
移動に支障をきたすので
事が大きくなる。

 

 

多くの人が言うように
トシのせいもあるかもしれない。
幸いまだアタマの方は大丈夫みたいですが。。。。

 

 

 

さてさて。
今回は11月生まれの男性ミュージシャンを集めてみた、が、
これがなんと3人ともイニシャルが“D”で、
しかもアメリカ南部色漂うシブメの方々の登場と相成った。

 

 

Givin It Up Fo Your Love / Delbert McClinton

 

日本では全く無名だが、アメリカ南部出自の素晴らしいミュージシャン。
Van Morrison をもっと俗っぽく、ファンキーにした感じ、
といえばわかりやすいかもしれない。

 

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

Delbert McClinton
Live From Austin / Delbert McClinton

 

 

 

She’s About A Mover / Doug Sham

 

残念ながら二十世紀の到来を待たずに1999年に亡くなってしまった
ボーダーレスなミュージシャン。
ブルースやテックスメックスといった音楽を得意とした
アメリカ南部音楽の伝道師のひとりである。

 

 

この曲のオリジナルヴァージョンが入っているアルバムはこちら

 

doug sahm
The Best Of Doug Sahm And The Sir Douglas Quintet / Doug Sahm

 

 

 

I’m Your Puppet / Dan Penn

 

主として黒人ボーカリストにカバーされた曲を
多く手がけた白人アーティスト。
Janis Joplin, Aretha Franklin, James Carr, 等々が
彼の曲を吹き込んでいる。

 

 

この曲が入っているアルバムはこちら

 

dan penn
Moments Fron This Theatre / Dan Penn And Spooner Oldham

 

 

 

それではまた。

 

 



【私的音楽評】 NO,241「向かい風に凜と立て 」担当:長谷川 UPDATE:2014.11.10

FullSizeRender

アークシップの法人会員として関わっていただいている
幸和建設工業株式会社が30周年記念パーティに参加してきました。

 

武田社長は、自身もバンドを楽しんでいておとバンにも出演していた
音楽好きな方で、かれこれ10年来のお付き合いになります。

 

今回30周年を迎えるにあたり記念ソングを創ると聞き驚いたのだが、
曲を創るのはアークシップが開催していたコンテスト
「ヨコハマフッド!!」初代グランプリの山根哲彦と聞いてさらに驚いた。

 

実は、山根君は5年前に音楽活動はやめて、実家の広島に戻り家業を継いでいた。
音楽活動は一切していない。

 

約10年前アークシップを通じて山根君を知った武田社長は彼の歌に引き込まれ、ライブを観に行くだけで無く自身が運営していたコミュニティスペースにて演奏してもらうなど親交があり、音楽活動をしていないことは知っていたが、広島に足を曲の制作を依頼したそうだ。

 

 

曲を創るにあたり、山根君は30年の会社の歴史の中で語られてきた
言葉、決意などが書かれた言葉120ページ分を読み、そこから作詞をしたとのこと。

 

生の言葉から歌詞の種を見つけ出しつなげて出来た歌詞。

 

それは外部の人には分からない、社員の皆さんだけが分かる奥行きのある
歌詞になったことだろう。

 

その歌詞にメロディが乗り、アレンジされて出来た曲のタイトルは、
「向かい風に凜と立て」

 

パーティでの生演奏を見ていた武田社長は本当に嬉しそうな顔をしていた。

 

これから先、30年の想いが詰まった曲を幸和建設工業の社員の皆さんはずっと
聞いて、口ずさんでいくのかなと想像するとなんだかとても嬉しい気持ちになる。

 

こうした感動やつながりが音楽を通して生まれた場面に立ち会えたことがとても心地良く、これこそアークシップの原点だなと思えたステキな出来事でした。

 

武田社長、山根君、ありがとう。

 

それにしても、広島に戻り音楽活動をやめて、だいぶふっくらした
山根哲彦に曲を創って欲しいと依頼しそれが実現される関係もステキだなぁ。

 

山根君、マイペースで良いから音楽続けろよ〜〜〜



【私的音楽評】 No,240 ニシセレクト 65 UPDATE:2014.9.18

【私的音楽評】 No,240 ニシセレクト 65

 

 

つい先日、アークシップで地域の新しい盆踊りのお手伝いをした。
その名も「霧が丘イルミネーション盆踊り」 会場中央には発光する巨大なオブジェが鎮座し、
イルミネーションをまとった踊り手が取り囲むユニークな盆踊り。
風変わりな光景に、びっくりする大人たちと
非日常的な風景を思いきり楽しむ子どもたちの対比も面白かった。

 

新たに盆踊りをおこなうにあたって

横浜を代表するフォークデュオN.U.が「霧が丘音頭」を作ってくれた。
その歌詞は
♪緑かがやく丘、小鳥さえずる声 笑顔と笑顔が 通うこの街♪ ではじまり、
その後も 富士山が見えるとか、名物があるとか自慢話は出てこない。
まあつまり、
これといった特長がある街ではないのだ、横浜市緑区霧が丘は。
もしかすると意味深い歴史とか名産品があるかもしれないが
昭和40年代に開発整備された、
団地と戸建てが並ぶフツーの街だ。
でも、でも、しかし、
「霧が丘音頭」のサビは
♪アアこの街が アアふるさとさ♪
♪泣いて笑って心合わせた ここがまほろば霧が丘♪
♪アアこの街で アアよかったな♪
♪みんなでつくろう アア霧が丘♪
と唄っている。 つまり人と人の運命が出会って、たまたまお隣どうしになったから
これからもこの街でいっしょに暮らしましょうというわけだ。
これはとても地味だけれど、どこの住宅街にあてはまる大切な事だと思う。
「これといった自慢は無いけど、暮らしやすい街なんです」と
それぞれ暮らすみんなが考え、街をつくることがこれからもっと必要なのだろう。

 

なーんて事を考えながら、俺はあの日「霧が丘音頭」に耳を傾け、
ジュースとビールを販売しつつ、体当たりしてくる子どもたちの相手をしていた。
♪みんなでつくろうアア霧が丘♪ なんだよなと。

 

さてその「霧が丘音頭」を聴いてみてください。振り付け付きです。
作詞作曲編曲そして歌も
9月28日にヨコハマアコースティックフェスティバルを主催するN.U.の二人です。
ぜひヨコハマアコフェスにも来てね。

 

霧が丘音頭

 

霧が丘音頭/N.U.(2014 年) http://www.youtube.com/watch?v=HPZPNlmo8Yw

 

 



【私的音楽評】 No,239 五十嵐セレクト 66 UPDATE:2014.9.11

 

 

 

 

先日WEBで、文部科学省の方針で、
低所得の家庭が多い小中学校に教員を2,000人増やす、
というニュースが流れていた。

 

 

金銭的余裕がない低所得者層に向けて、
教員を増加(2,000校に各1名らしい)させ、
放課後教育を手厚くすることによって、
結果的に貧困の連鎖を断ち切るのが狙い、とのこと。

 

 

別のところにも書いたのだけれど、
教育政策であると同時に貧困対策にもなっていて
一石二鳥の政策といえるかもしれない。

 

 

ただ、やはり別のところにも書いたのだけれど、
大事なのは単に数を増やすことではなくて、
その仕組みを如何に回すかだと思う。

 

 

自分の連れ合いも教員をやっているのだけど、
クラス担任とクラブの顧問職員になってから以降
休日がほとんど無い。

 

 

先生方は、授業の時間とその準備、アフターフォローに加えて、
生徒ひとりひとりを評価し、学期や年度の教育計画を策定し、
研修や来訪者対応を行い、それから校庭の草むしりやら、
近隣の方々含めた渉外対応なんかもしなくてはならず、
加えて校内外の行事へも参加しつつ、場合によってはクレーム対応などなど。。。。
要はとても忙しいのである。

 

 

ICTを活用し、教育にかける予算を増やすことによって、
今よりさらに「教育」を大事にする国になって欲しい、と思う。
個人個人を大事にする国になって欲しい、と思う。

 

 

今、地元の小学校の先生方と、
イベントをまさに立ち上げようとしているのだけど、
そんなことを考えながらも、参加する人全ての笑顔を見たくって
準備を進めている。

 

 

ぐるぐる白楽 はためきアート展は10月25日〜11月8日 開催予定です。
お楽しみに!!

 

 

さてさて、今回は9月にお誕生日を迎える3人の女性アーティストを取り上げてみました。

 

 

Sweet Harnomy / Maria Muldaur

 

デビューアルバムが有名ですが、
Smokey Robinson のカバー曲をタイトルにした、この3枚目もなかなかです。

 

この曲が入っているアルバムはこちら。

 

Maria Muldaur Sweet Harmony

Sweet Harmony / Maria Muldaur

 

 

Street Walkin’ Woman / Marlena Shaw

 

全体の半分以上が、男女の会話(オトコがオンナをナンパしている)
という珍しい曲。残念ながら失敗するのですが。。。

 

この曲が入っているアルバムはこちら。

 

Marlena Shaw Who Is This Bitch, Anyway

Who Is This Bicth, Anyway / Marlena Shaw

 

 

Come On Back / Carlene Carter

 

シャキシャキっとしたプロダクションが気持ちいい曲。
Nick Lowe の元奥方なのは有名ですよねー。

 

この曲が入っているアルバムはこちら。

 

Carlene Carter I Fell In Love

I Fell In Love / Carlene Carter

 

 

それでは、また!!

 

 



【私的音楽評】 NO,238「ウムイウタ」担当:長谷川 UPDATE:2014.9.7

Cojaco「ウムイウタ」
51pQ0hW8dkL._SY355_

この1〜2年、冬が寒すぎてつらい・・・
自転車通勤の身にとって、突き刺すような乾燥した風は体にこたえる。

 

なら、自転車通勤を止めればいいじゃ無いかという根本的な疑問は
さておき、真剣に冬の間だけ沖縄で暮らしながら仕事が出来ないかと
計画を始めた。

 

2週間ずつ沖縄と横浜に住み、打ち合わせは全て横浜にいる時に
行い、沖縄にいる間はパソコンで作業&facetimeで打ち合わせ・・・ってな感じで。

 

その話を得意げにアークシップでの飲み会で話してたら、

「沖縄から戻ってきたら余計寒さがつらいんじゃないですか?」

 

う〜〜ん、その通り・・・
余計しんどいな。

 

その前に沖縄での家賃どうするのか、犬たちどうするんだ・・・
と問題山積みなので無理だな。

 

ところで、自分にとって横浜の夏は「7月20日〜8月10日」の3週間のみで8月11日以降はもう秋なのです。

 

この話はほとんど分かってもらえないんだけど、だいたいお盆になると風が昼でも涼しい秋風が吹き始める。
空は高くなり、入道雲が減って細長い雲が増えてくる。なので、気温が高くても「もう秋」なのである。

 

今年は8/2にはもう秋空・秋風になっていたことにどれくらいの人が気がついていただろうか・・・

 

もう本当に夏が終わってしまった今、せめて沖縄の音楽を聞いて癒やされるしかない。
ということで、最近は沖縄民謡を聞いてる。

 

 

沖縄の音楽の独特な雰囲気は「方言」で唄われている歌詞と独特な音階。
ドレミファソラシド」と弾いたときの「レ」と「ラ」を抜き「ドミファソシド」と弾けば、立派な沖縄音楽になるので、やったことが無い人は是非試して欲しい。

 

せめて沖縄音楽で気分を南国に持っていきながら、アークシップが最も忙しい秋を楽しく乗り越えて行くことにしよう。

 

 

▼YouTubeはこちら「てぃんさぐの花」
https://www.youtube.com/watch?v=UPPEkVkFvV4

 

 



【私的音楽評】 No,237 ニシセレクト 64 UPDATE:2014.8.29

【私的音楽評】 No,237 ニシセレクト 64

 

 

__夏木マリ2

 

夏休みが終わった二学期のはじまりに、突然雰囲気が変わる人がいる。
同級生のタナカ君の場合、その振り幅があまりにも大きすぎた。
タナカ君は「そんでな」が口癖で、丸顔おかっぱ頭の美術部員だった。
制服もきちんと着て、教室の隅で雑誌など読んでいるタイプ。
それが、二学期の初日、突然…リーゼントで現れた。教室内騒然。
制服はそのままなのだが、青く剃り込みまで極めてきたのである。
担任は「タナカー、休み中に悪いものでも食べたんか?」と心配した。 タ
ナカ君と俺は ROCK 仲間で、彼のおかげで T-rex や Zeppelin を知った。
クラスで一番やかましい男と一番おとなしい男の ROCK の絆。
なので心配した俺が声を掛けようとしたら、彼から近づいてきた。
「そんでな、ニシ君、どうしたら不良になれるんやろ?」
やはり彼は、夏休みに悪いもんを食べたようだった。

 

昼休みの山岳部の部室はワル連中の溜まり場で、
立ち込めるタバコの煙、空き瓶が転がり、ラジカセからは CAROL が定番。
そこでも突然変異の丸顔リーゼントの話しで持ちきりだった。
ふいにノックがして引き戸が開いた。タナカ君だった。
「入ってもいいですか?」
「ボケッ、はよ扉を閉めんかい」レスリング部の主将の Y が一喝した。
ワル共の中に座るタナカ君。オオカミの群れに子鹿が一匹。
「あのぅ皆さん、友だちになってください。アカンやろか?」
子鹿の必死の決意表明に唖然とするオオカミ達。
日常「なにメンチ切ってんじゃい、いてまうぞ」の質問には即座に返答、
もしくは頭突き返しの準備は万全なのだか「友だちになろう」は初体験だ。
しばし沈黙の後「おんなじ高校におるやんか」そう小声で応えたのは
笑いながら人をブン殴る男、M だった。

 

騒ぎはすぐに起きた。
登校時、タナカ君が唇を腫らしてやって来た。リーゼントはしぼんでいた。
わけを聞けば、バス停で見知らぬ高校生達にやれたと。
「そんでな、バスから M 君が降りてきて助けてくれてん。メッチャ強かった」
どうやら M が早朝のスマイルキャンペーンを実施したようだった。
昼休み、いつもの部室でタナカ君が M に「ありがとう」と丁寧に頭を下げた。
「辛気くさいのぉ….連れ(友人)をほっとけるかい」と M は照れ笑い。
「そんでな、これお礼や」タナカ君がシングル盤を差し出した。
「夏木マリさんのサイン入りや、僕の宝物」
「しぶい趣味やなぁ、ワシは百恵ちゃんなんやけど」M は夏木マリを見つめた。
「夏休みにマリさんのライブを観てん。美人やで大人やで一発で好きになってん」
少々興奮気味のタナカ君に、またもや戸惑うオオカミ達。
「そんでなマリさんが“男は不良がいい”って言ってたんや。M 君、僕不良か?」
M はシングル盤を壁に貼り付け「夏木マリ。罪な女やなあ」とひと言。
その場にいたオオカミ達は、夏木マリの唇を眺めながら大きく肯いた。
夏と美女が、少年を突然変えたのであった。

 

さて、今回の曲は少年の人生をも変えた夏木マリの“裸の青春”である。
歌唱力は別として♪たった一度の青春を悔いなきように♪の歌詞が泣かせる。
元気かな-、タナカ君。

 

__夏木マリ 裸の青春

 

裸の青春/夏木マリ(1974 年)

 

 



【私的音楽評】 No,236 五十嵐セレクト 65 UPDATE:2014.8.21

 

 

 

約1年半ぶりに遠出した。

 

 

往路。約8時間の夜行バスによる移動は
想像通り辛いもので、ひたすら耐えに耐えた。

 

 

バスターミナルで購入したポケット瓶のウィスキーと
ミネラルウォーターを交互に口に含み、
少しでも眠ろうとしたのだけれど、ほとんど眠れず。

 

 

おまけに、夜行バスは就寝しようとする人に配慮して
カーテンを閉めたまま運行するので窓の外の風景を
見ることもできない。

 

 

従って、ipod classic に格納した曲たち
Motown やら Cherry Red やら Harvest やらの
レーベルコンピを聴きながら、ひたすら睡眠を模索
し続けた。zzzzz,,,,,,

 

 

翌朝到着した北陸の海辺の街はとてものんびりしていた。

 

 

地元の子猫たち
IMG_0296

 

 

日本海
IMG_0310

 

 

能登島
IMG_0322

 

 

能登の温泉で一泊して、お昼に駅前のそば屋できつねそばを食べた。
とてもいいダシの効いたおいしいそばだった。450円。

 

 

復路。缶入りのウィスキーハイボールを2本買い込んで特急に乗り込み、
John Hiatt やら Fleetwood Mac やら 細野晴臣 やらを聴いた。

 

 

米原で新幹線に乗り換え、また缶入りのウィスキーハイボールを2本買い込み、
Herbie Nichols やら Curtis Mayfield やら
センチメンタル・シティ・ロマンスやらを聴いた。

 

 

自分にとって長距離移動をすることは、
イコール酒を飲んで音楽を聴くこと、である。
場合によっては本を読むこともある。

 

 

そんなわけで今回は過ぎゆく夏を惜しいだ曲を
3曲どうぞ。

 

 

夏への扉

 

ハインラインの同名のSF小説をモチーフにした曲。
柔らかで優しい。彼の代表曲のひとつ。

 

この曲が入っているアルバムはこちら
RIDE ON TIME
RIDE ON TIME / 山下達郎

 

 

The Other Side Of Summer

 

彼にしては珍しいポップなテイストをもった曲
ハッとするシーンがちりばめたれたこのPVもいい。

 

この曲が入っているアルバムはこちら
Mighty Like A Rose
Mighty Like a Rose / Elvis Costello

 

 

Summer Mist

 

何度か共演している彼らの(現時点の)最新スタジオ録音版。
ライブ版もいい。

 

この曲が入っているアルバムはこちら
Acoustic Boogie
Acoustic Boogie / TERUMASA HINO MASABUMI KIKUCHI QUINTET

 

 

それじゃあ、また!!

 

 



1 / 612345...最後 »

トップページ » 週刊木曜日私的音楽評

PAGE TOP