人を、街を、音楽でつなぐ市民団体 認定NPO法人ARCSHIP NPO法人ってきいたことないけど・・・

NPO法人ってきいたことないけど・・・NPO法人の事がよく分からないアナタに分かりやす〜〜く説明します!!

NPO(NonProfit Organization)とは、

様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員にたいし収益を分配することを目的としない団体の総称

をいいます。

 

これだとよく分かりませんよね・・・・

 

そこで、NPO法人アークシップ代表の長谷川が、小学校の同窓会でNPOの事をよく知らない
同級生山田太郎君(仮名)と話した時の会話でご紹介したいと思います!!

 

何で現在NPO法人が多く活動しているの?

 

山田

「おぉ~~長谷川君久しぶり。」

 

長谷川

「おぉ〜〜〜久しぶり!!20年ぶりくらいだね。今何の仕事してるの?」

 

山田

「俺は○○銀行に勤めてるんだ。長谷川君は何の仕事してるの?」

 

長谷川

「NPO法人アークシップの代表をしてるんだよ」

 

山田

「えっ、NPO法人!!また珍しい仕事だなぁ〜〜〜自分の周りで初めてかもしれない。

最近NPOって良く聴くけど、イマイチよく分からないんだよね・・・」

 

長谷川

「うん、そういう人多いよ。じゃあNPO法人について簡単に説明してもいいかい?」

 

山田

「宜しく頼む」

 

長谷川

「例えば道路の整備とか水道、住民票の管理などなど不特定多数のための利益を
「公益」と言うんだ。身近な所だと区役所とか市役所が行っている事だね。
小学校のような教育も含まれる。
でも、時代が進んで価値観も様々になったり、地域によって問題や課題がいろいろ
生まれるようになってきた」

 

山田

「確かに、都心部と地方というだけでも違うもんね」

 

長谷川

「そう。市単位や区単位でも課題は違う。でも行政は、基本的に「平等で公平」が
原則だからさ・・・・多様化するいろんな問題に対して対応出来ないことが増えてきた。」

 

山田

「なるほど。」

 

長谷川

「環境問題や福祉、文化・芸術、スポーツ、異文化交流などなど、
様々な問題や課題があっても、それを解決する手段を持っていない行政の代わりに解決する必要性が出始めた。
でも、そもそも行政が担ってきた公益性の高いことというのは公共サービスだから
利益を生み出さないことが多いので、企業がその穴埋めをすることは難しいでしょ」

 

山田

「確かに利益が出ないと企業はやらないよね」

 

長谷川

「そう。だから市民が主体となって営利を目的としない社会的な課題を
解決しようとする団体がいろいろな活動をし始めた。その市民団体が法人格を持つ事で、
その活動をさらに広げて行こう1998年に特定非営利活動促進法が
制定されたんだ。」

 

山田

「そんな法律があったんだ!!」

 

長谷川

「法制化が進んだ大きなきっかけは、実は阪神大震災がきっかけなんだよ。
震災後多くのボランティアが被災地にかけつけて活躍したことで、社会における
重要性を感じる機会になったんだ。」

 

山田

「そうなんだ、そういう背景があったんだね。どれくらいの数が今日本で活動してるの?」

 

長谷川

「平成24年4月の段階で、NPO法人格を有する団体は、45,000以上ある!!」

 

山田

「そんなにあるのか・・・・なら詳しくは分からなくても存在は知っていても
おかしくないね」

 

長谷川

「行政では手が回らない」けど「企業が担うには難しい」ところを
NPOが担う。公益のみの行政、利益追求の企業、その間を担うNPOという
3つ目の存在が出来たということなんだよね。」

 

非営利の意味をみんなはき違えているから誤解が生まれる

 

だいぶ、NPO法人の事は説明出来た長谷川代表。かなりご満悦な様子。
でも、必ず話している時に質問されることがあるのです・・・・

 

山田

「ところでさ、NPO法人って給料もらっちゃいけないんでしょ?別に仕事してるの?」

 

長谷川

「いやいや、アークシップでお給料頂いてるよ」

 

山田

「えっっ、NPO法人って全員ボランティアじゃないんだ?」

 

長谷川

「それ良く言われるんだよね・・・・みんな「非営利」の言葉の意味を誤解しているんだよね。」

 

山田

「非営利ってボランティアで無給という意味じゃ無いの?」

 

長谷川

「実は違うんだ。非営利とは「利益を分配しない」という意味なんだよ。
「利益」は、ざっくり言うと「収入」から「使ったお金=経費」を引いて「残ったお金」つまり「儲け」でしょ。その「儲け」を株式会社の場合は投資してくれた株主への配当としてお金を支払ったり、有限会社などは社員に臨時ボーナスとか金一封みたいに渡す事が出来る。これを「利益分配」といって、この利益分配をしない事を「非営利」と呼ぶんだ。」

 

山田

「そうなんだ、じゃあ利益が実際出た場合どうするの?」

 

長谷川

「それぞれNPOがもっているビジョン達成のために、翌年度に持ち越しするのさ。」

 

山田

「でも、給料は利益が出るから払うんじゃないの?」

 

長谷川

「いやいやそうじゃないんだ。組織を長く続けて行くためには安定した運営体制が必要でしょ。そのために従業員を雇う必要が出て来る。だから、従業員の給料は経費なんだよ。」

 

山田

「なるほど」

 

長谷川

「非営利についてもの凄く分かりやすく言えば、「その年にどれだけ利益が出たしても、その年の事務局員の給料は変わらない」と言うのが一番しっくりくるかな。年度で昇給していくことはあるけどね。」

 

山田

「そして、株式会社のように配当が出る事も無いということか」

 

長谷川

「そのとおり!!」

 

山田

「でも実際に給料が払えているNPO法人って多いの?」

 

長谷川

「実は少ないんだ。そもそもお金になりにくいことだし、NPO法人によっては最初から給料は無しで活動している団体も多い。なので、世間一般的には「ボランティア」というイメージが強いのかもしれないな。」

 

山田

「よく分かった!!説明ありがとう!!」

 

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どうでしたか?NPOについてご理解頂けたでしょうか?

 

この会話は、長谷川が同級生だけではなく、民間企業の方からも
よく質問されていて、500回以上はこの説明をしている生きた言葉です。

 

ただ、今回のNPOに関する紹介は、長谷川個人の解釈による説明ですので、
内閣府のWEBなどもご覧頂き、さらに理解を深めて頂ければ嬉しいです!!

 

▼内閣府のホームページ
https://www.npo-homepage.go.jp/

 

▼NPO基礎知識(NPOWEB)
http://www.npoweb.jp/modules/faq/index.php?cat_id=1

 

▼参考 「非営利とは(リンク先:NPOWEB)」
http://www.npoweb.jp/modules/faq/index.php?content_id=5

 

*注釈
今回は法人格を持つNPO法人という視点で説明をしています。

 

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