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突然だよ、まったく…。Sの野郎、余計なことしやがって。
リンク先をクリックしたら、君の写真が画面に出たよ。
25年振りに見る君の姿、君の顔。….うん、変わらないね。
シワが増えた?髪にツヤがなくなった?
なーに気にするなって。お互い50才をとっくに過ぎてんだ。
俺なんかゴマ塩頭で、下っ腹が突き出ているよ。
うん、君は変わらない。相変わらずいい女だ。
たしか君の旦那は6つ年下だったよな。娘はもう成人したろうな。
まだ富士山が間近に見える地で暮らしているのだろうか。
気丈で料理上手の横浜のお母さんはご健在かな?
「娘を幸せに出来る自信はあるのか!」
俺を睨みつけたお父さんもご健在だろうか。
ウチ?お袋は83才で元気だ。親父は今年の9月に逝っちまった。
俺の20代は君との時間だった。ずっと惹かれっぱなしだった。
ヒマワリのような君は「のん気、陽気、元気」が口癖で、
逆に俺は陰気でうじうじした男だったな。
「なーに黄昏てんの?そんな顔ダメダメ、あはは」
弾ける声とたれ目の笑顔は、俺の宝物だった。
君との時間は永遠に続くと思っていたけれど
ある日猫みたいに俺から離れていった。
ヒマワリを失った俺は狼狽えた。でも気付いた。
俺がヒマワリになればいい、そう気付いたんだ。
あれから俺は変わった。君のおかげだ。
25年前の最後のあの日、
君の家の近くの駐車場で、助手席の君は声を出して泣いていたね。
俺はカーラジオのFENを目を閉じて聴いていた。
月並みな言い方だけど、まるで昨日のようだ。
この写真は消去するよ。元気で生きていればそれでいいんだ。
濃密で素晴らしいあの7年間をありがとう。
言葉に出来ないくらい、いまでも感謝している。
じゃあね、バイバイ。
まったく、Sの野郎。余計なことしやがって。
スローバラード(アルバム:シングル・マン/1976年)/RCサクセション
“http://www.youtube.com/watch?v=TUVD5bUE5T4”