こんにちは、おとバン蔵です!
8/20(土)新横浜ベルズにて開催したおとバン109のライブレポートをお届けします!
今日は、美夏奈の演奏をプラスティックウエノバンドのボーカルウエノさんがレポートVol.2です!!!!
*************************************************************************************
〈一曲目:未完(ミスチル)〉
イントロからアコギが効いている。少し歌ってから、ドラムが入る。
その井口さんのドラムが、とにかく曲の全体のイメージを作っている。
ドラムの刻みが、夏の青空の坂道を上っていくリズムのように響く。
途中、うっちゃんとアイコンタクトし、より楽しげな夏の坂道を奏でているように感じた。
<二曲目:ニシヘヒガシヘ(ミスチル)>
青空から夕焼に変化していくような演奏である。
アコギとエレキがストロークを刻む。刻み方がお手本通りで、それが却ってロックしている。
美夏奈さんがサビでシャウトする。音程はずれていないが、あたかもずれても気にしないないような思い切りのよさ。かっこいい。
アツコさんのコーラスの高い声での頑張りが、心地よい。
演奏がブレイクしてから、ドラムがずどんと入り、それがせつなさを感じさせてくれる。
<三曲目:ひまわりの約束(秦基博)>
映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌。私も観に行った。いい映画であった。
イントロはアコギから。めちゃくちゃうまい。
それにドラム、ベース、エレキが一気に入る。かっこいい。
「ここにいるやさしさに気付いたのだから」のアツコちゃんのキーラスが、サイコーによい。
長谷川さんが音数の少ないアルペジオを弾きながら、時々、ちょっとしたオカズを入れている。
とてもブルージー。引き算の美学。これがロックだ! と思った。
高い音域にアコギ、低い音域にドラムとベース、そしてその中間部にボーカル、コーラス、エレキがのびのびと歌っている。
派手さはないが、確かにみんなが歌を歌っている。
アコギの印象的な曲。でもよく聴いてみると長谷川さんの音が効果的だったりもする。
とても詩情がある演奏であった。
私も、こういう曲に真剣に取り組まねばならないと思った。
<四曲目:歌うたいのバラッド(斉藤和義)>
この曲もアコギから始まる。そして、ドラムがアコギに合った叩き方をしている。
すなわち、JEHOさんと井口さんで清涼感のある夏の夕を演出している。
和義さんだとロックだけど、アコースティックな夏の夕である。
サビに行く直前、バンド全体が、音量を上げている。
ロックバンドというのは、音を出すのを優先し、クレッシェンドをあまりしないものである。最近では桑田佳祐『東京』ぐらいでしか見たことがない。少し感動した。
長谷川さんのエレキがメランコリックである。
それに美夏奈さんがシャウトし、アツコちゃんのコーラスがのびやかに絡む。
美夏奈さんは右斜め上を見上げ歌っている。男の顔をしている
エンディングのジャムセッションがかっこいい。
井口さんと長谷川さんが牽引している。ロックだ。
<M5:ミュージックビデオ(オリジナル曲)>
ライブレポートVol.1をご参照下さい。
<M6:夏はこれからだ(福耳)>
美夏奈さんはゆるやかに歌っているが、どこか大人っぽく、せつなく、アンニュイである。
アツコちゃんも、この曲ではコーラスを離れボーカルを歌う。やっぱり若い。八十年代アイドル歌手のような良さがある。新たな発見。
二人の歌声に、JEHOさんの裏声が効いている。
全体的にアンニュイで、それは意外に長谷川さんのカッティングが誘導している。
井口さんのドラム、うっちゃんのベースが効いている。
<おまけ:インタビューにて>
終演後、インタビューにて、「スージークアトロのパロディはもうやらないのですか」とメンバーに聞いた。
したら、今回は出演されなかったがキーボードメンバーの恵美さんが、横で聴かれていらして、「もしそんなことしたら<夏の夕>が台無しよ」とおっしゃった。なんかいいなあ、と思った。
でも、四年に一度ほど、オリンピックイヤーに、スージークアトロもやってみてください。