関内駅南口会場の当日の様子をレポートします!
《関内駅南口会場のフォトアルバムはこちらから》
10月16日 朝7:30、関内駅南口会場集合。
「晴れたね!」
関内駅南口会場は「Find〜発見の広場」をテーマに、半年以上かけて
出演者選びから会場装飾・装飾物製作まで、みんなで作り上げてきました。
そして、この青空。わくわくせずにはいられません。
「ホッチポッチ」は、7つの会場で、様々な音楽・パフォーマンスが楽しめる「ごちゃまぜな」音楽祭。
その中でも、最も「ホッチポッチ」らしさを醸し出しているのが、私たちのこの「関内駅南口会場」と自負しているのです。
ベトナムのダンバウ、朝鮮の民族楽器、オーストラリア・アボリジニのディジュリドゥ、国境を越えたジプシー音楽・・・
こう聞いてもどんな音楽か、想像できませんよね?
さらに、のこぎり、お坊さん、さらには聴覚障害のある人たち。
そんな、めったに聞いたり観たりできないアーティストが一堂に会する会場の魅力を、たくさんのお客様に味わっていただかなくては!
開演前のプログラム配布にも気合が入ります。
今回はサンドイッチマンスタイルでのプログラム配布もやってみました。
目立つし、楽しい雰囲気が創れるし…という思惑は見事大当たりで、たくさんの方が
プログラムを受け取ってくださいます。
そうこうしていると出演者さんが会場入り始めます。
「よろしくお願いします」「お天気になってよかったですね」
そんな会話を交わしたあと、着替えをされ楽器を準備され…そうするともうすっかりアーティストさんのオーラに包まれています。
BGMが流れ、いよいよ開演です。
息の合ったうっちぃとめぐみさんのMC、軽妙に本番がスタートします。
いつの間にか観客席のベンチは満席。
1組目の「チムホワ」さんの演奏が始まると、美しい舞と竹で作られた一弦琴“ダンバウ”の音色に、
お客さんがどんどん会場内に引き寄せられてきます。
会場の両脇にも後方にも立ち見のお客様がいっぱいです。
2組目は「ひよこっち」のみなさん。
聴覚障害、つまり耳が聞こえないのですが、音楽に合わせて軽快にリズムよくダンスを披露してくれています。
…「きこえないのに?」
そう、舞台の前には腕と指でカウントを取り、演者には聞こえない音楽を伝えてくれるサポーターがいるのです。
それを見ながら、手話とダンスで音楽を表現していたのです。
パフォーマンス終了後、大きな拍手の手話が会場にひらひらと舞っていました。
3組目「The Roman Beats」は、ジプシー音楽。
様々なジャンルのミュージシャンと本物のロマ(ジプシー)が奏でるおしゃれなサウンド。
それにみなさん、かっこいい!
4組目は、ディジュリドゥの邦人マイスターGOMAさん率いる「Million Breath Orchestra」。
ディジュリドゥが12本並び、独得な低い響きが会場を包みます。
5組目は、ホッチポッチではおなじみ「真言聲明」、本物のお坊さんたちがお経を唱えるのですが、
毎年多くの方がすごい集中力でステージを見つめています。
私たちの根源的なところに触れる何かがあるのでしょうか。
6組目「東京のこ音クラブ」のみなさんは、西洋のこぎりを使ったのこぎり音楽を披露してくださいました。
のこぎりを膝にはさみ弓で弾く。またばちで叩く。のこぎりをたわませることで音階を奏でるのです。
不思議な光景とその音色と、楽しいおしゃべりに、会場はほっこり和みました。
7組目の「神奈川朝鮮中高級学校」は、朝鮮学校の中学生・高校生による朝鮮民族音楽器楽奏です。
学校の部活動なのですが、そのレベルの高さにびっくりです。
最後の「Sharki Roma」さんは、まさに「国境なき民族音楽」。
異国情緒あふれるメロディは少し夕暮れてきた時間帯にぴったりでした。
こうした演奏の合間には、ワークショップや出演者のみなさんとお客様の交流も和やかに展開されました。
小さなお子さんがのこぎり演奏に挑戦してみたり、お坊さんとのお話が尽きなかったり・・
「Find〜発見の広場」で、きっと多くの方が「へえ〜」「なるほど!」と感じてくださったことと思います。
音楽の幅広さ、自由さ、そして音楽を通して気持ちがすうっとひとつになる瞬間のふしぎさ。
私たち「関内駅南口会場」メンバーが創りたかった空間を目の当たりにすることができました。
出演くださった60人に及ぶ出演者の皆さま、立ち寄ってずっと聴いてくださったお客様、本当にありがとうございました。
また来年も、さらに工夫を重ね、よりごちゃまぜなホッチポッチをめざしたいと思います。
《関内駅南口会場のフォトアルバムはこちらから》