【私的音楽評】 No,246 ニシセレクト 67

【私的音楽評】 No,246 ニシセレクト 67

 

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女の子に反抗期はあるのだろうか?
男の子にはあると思う、自分にははっきりと記憶ある。
そうね、中学 1.2 年の頃がそうだった。恥ずかしい思い出。

 

サッカー部は楽しかったけれど
友だちといっしょに帰ることが苦痛だった。
学校は嫌いではなかったけれど
ホームルームの「みんなで一緒に」の雰囲気が苦手だった。
ほんの少しだけ社会の構図が見えたような気がして、
自分と「自分の考え」が知りたくて、悶々と内向きだったのだ。
だから昼休みにバレーボールなどやっている同級生が
幼く見えて、自分のことは棚に上げて「バカか」と思っていた。
悶々としていたから、時には担任の先生を困らせていた(らしい)。
中二の担任はアンケート“このクラスから消えてほしい人”を
無謀にもおこない、俺は見事にワースト3に入った。
二年八組の皆さんごめんね、だって反抗期だったんだもん。

 

美術と体育以外の勉強が苦手な俺は
退屈な昼休み、ちょこちょこ美術室に入り
デザインやら絵画の分厚い本を眺めていた(暗いな、俺)。
美術のウエダ先生は
特に何も言わず「これもイイよ」と本を取り出してくれた。
先生は美人だし胸が大きくて、近づかれると目のやり場に困った。
ある時先生が隣の音楽室でレコードを聴かせてくれた。
いまから思えばそれは“ピーター・ポール&マリー”で、
サウンドは単調だし歌詞は英語だし俺には少々退屈だったが
先生が語る「反戦」と「フラワームーブメント」に興味を持った。
曰く「若者が迷う自らを表現する音楽」
曰く「若者が大人の社会に対抗する文化」
洋楽 ROCK とか日本のフォークに傾倒していた俺には
じつに刺激的な”個人授業”だった。
60’S 70’S のポップミュージックはただの”娯楽”ではなかったのだ。
そして正直に告白すれば
先生の長いまつげと真紅のセーターの膨らみに俺はドキドキだった。

 

sensei

 

僕の好きな先生/RC SUCCESSION(1972 年)

 

 


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