人を、街を、音楽でつなぐ市民団体 NPO法人ARCSHIP 【私的音楽評】No.195 クロちゃんセレクト1 担当:クロちゃん

【私的音楽評】No.195 クロちゃんセレクト1 担当:クロちゃん

今週の音楽評を担当いたします、「クロちゃん」こと大黒です。
しかし、噂では聞いていましたが、
まっしゅ編集長のキラーパスっぷり……抜群に冴えてます(笑)

↑褒めてくれてありがとう(・∀・)笑 Byまっしゅ

 

だって私の前がけんたろー君に代表にニシさんですよ!?
けんたろー君のJohn Mayerセレクトに
「ずいぶんセンスいいとこついてきたな~」と嘆息し、
代表や五十嵐さん、ニシさんの“カレーしばり”音楽チョイスなんて
三者三様ですごく面白かったですよね~。。。

 

私にはけんたろー君のようなセンスも持っていなければ、
代表たち音楽評のレギュラーメンバー並みの知識もない。
カレーは大好きだけどカレー音楽は
『恋の500mカレー (GOタリモ&ミニカレー)』くらいしか知らないし。

 

こりゃハードル高いな……と思いながら、
職場の昼休みに外へ出ると、
足下のコンクリートで燻された真夏の空気が私を包みました。
瞬間、汗ダーラダラ。

 

うぅ、あぢぃ~~とうめきながら、駅前の中華料理屋までフラフラ、とろとろ歩く。
そこは平日の昼時でもあんまり人がいなくて個人的なオアシスとなっているのだけど、
その日は珍しくYシャツ姿がちらほら見かけられます。

 

私の隣に座っていた営業風の二人がなにやら盛り上がっていた。
気になって耳をかたむけてみると、高校野球の話題。
やれ今年は横浜が優勝とか、名電はどうとか……。

 

なんだかいいね。うん、夏だね。

 

ということで今回のテーマは「夏」。
おいしいテーマいただいちゃいます(笑)

 

夏の名曲を並べればキリがなさそうですが、
私の中で「夏!」といえばこの曲しかありません。

 

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スチャダラパー 『サマージャム ’95』

 

日本語ラップのクラシック中のクラシック。
「夏になって最初に思い浮かべる曲は?」という質問に
この曲を挙げる人もきっと少なくないのではないかと。

 

この曲の素晴らしいところは、リリックからライミング(節回し)、
バックトラックにいたるまで、“ザ・夏”を一貫して表現しているところにあると思うのです。

 

まずリリック。のっけから「夏休みあるある」がてんこ盛りにつづられています。
たとえば「夏本番/海か?山か?プールか?/いや まずは本屋」。
自分の夏休み3日目あたりの光景をそのまま切り取られたみたいです。

 

いろいろ妄想をふくらませるんだけれども、結局冷房の効いた家の部屋にいてアイス食ってるか、
出かけても近場で力尽きて、ブックオフに避難して立ち読みはじめたら3時間経ってた……
こんなたのしい(?)夏の思い出がありありとよみがえってきます。

 

ライミング(MCの節回し)もとってもいい感じ。
スチャダラの二大フロントマンであるBOSEさんとANIさんの、
ビートにしっかり乗せつつもルーズに刻んでいくスタイルが、
上の歌詞とこれ以上ないほどにマッチしているんです。
夏休みの部活帰り、もしくは職場仲間との暑気払いの帰りみちを
ほうふつとさせる掛け合いがまた絶品なんですよ。

 

「食ってないね-アイス/行ってないね-プール
行ったね-プール/みんなで徹夜明け レンタカーで
情けなかったね-海パンダサダサで
あれは笑ったな-/行きたいな-また」

 

……この部分にかかると、なぜだかいつも涙が浮かんでしまいます(笑)

 

トラックは4つ打ちながら、独特の横ゆれグルーヴ感が漂ってます。
一言でいえば「とっても涼しげ」。
冒頭からのシンセと、たぶん木琴系のサンプリングがここではいい味をだしてます。

それでいて4つ打ちのビートが、アスファルトにゆらゆら立ちのぼる蜃気楼のように効いています。
最高です。だれか冷やし中華とガリガリ君持ってきて!

 

 

 

『サマージャム ’95』と並行して語られる、日本語ラップの夏クラシックといえばこちらでしょう。

 

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かせきさいだぁ『じゃっ夏なんで』

 

これもいいんですよね~。真夏の夕暮れ時みたいに涼しげで、ルーズで。
甲乙つけがたいです。

 

この2曲、雰囲気は似ているのですが、展開されている夏の光景はちょっと違うなと思うんです。
スチャダラパーは「夏のリアルな一日」を切り取っている。
海水浴やら音楽フェスやら行く絵だけ頭の中で妄想して、足は本屋へ向かってたり。
可愛いあの娘とのひとときをやっっぱり妄想する自室六畳半とか。

 

一方かせきさんが描く風景は「ひと夏の夢」なんですよね。
歌詞は(おそらく)少年少女の淡い恋を描いています。
少年の片思いが夏祭りというハレの場で花ひらく、
打ち上げ花火や鹿踊りとともに……って感じの内容なのですが、
私にいわせればこんなミラクル甘酸っぱい光景、現実には遭遇しません。(ぉぃ)

 

作家や昭和チックな固有名詞も織り交ぜながら、
全体としてなんだか懐かしいな~って感じちゃうリリックなんですが、
「あれ?懐かしいってなんとなく思ったけど、
こんなシチュエーション一度も出くわしたことないぞ?!」
となっちゃうんです、私の場合。

 

だからこれは私の中で、たのしい夏休みを思い浮かべながら偶然に見た夢の内容のことなんだ。
ってことにして納得するようにしました。
言ってみればファンタジーなんです。ひと夏のファンタジー。
まぁ、大人になってみると、あんなに長い夏休みがあったこと自体がファンタジーなんですけど。

 

まとまりもなく書いてきてしまいましたが、上の2曲は本当におすすめです。
聴いたことない!という方はぜひ聴いてみてください。
知ってるよ!とか、前もこのブログで見た!って人も
(これが一番こわい…まぁ、いい曲は何度紹介してもいいってことで…)、

 

そんな厳しいこと言わないで聴いてハッピーになりましょうよ。
夏の本番はこれからです。さて、旅行はどこへ行こうかな……とりあえず、本屋行くか。

 

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