【私的音楽評】NO,213「時よ/吉田美奈子」担当:長谷川

「時よ/吉田美奈子」

吉田美奈子

 

 

吉田美奈子を知ったのは24〜5歳の頃だったか。

 

 

 

シンガーソングライター系の女性ボーカルが憧れの人として必ず名前があがるから、それで知ったのかもしれない。

 

技術があるのはもちろん、声量もすごい。日本人最高のボーカリストと言っていいその声の迫力・・・いや破壊力はとてつもなく一発でノックアウト状態だった。

同時に、どこか切ない気持ちになったのも確かで「今日はとことん落ち込みたい」という独りぼっちの夜にぴったりな感じで、時折聴きたくなる声だった。

 

山下達郎の初期のライブアルバム「IT’S A POPPIN’ TIME(イッツ・ア・ポッピン・タイム)に印象的なバックコーラスが吉田美奈子とこの時知り、更に衝撃を受けた

 

 

「類は友を呼ぶ」と良く言うが、それはまったくその通りで、吉田美奈子の歌を初めて聴いた頃、ミュージシャンとして生活出来ることなど夢のまた夢だった当時の自分の仲間は、バイトしながら音楽を続ける仲間が多かった。

 

その時は「鬱積した気持ちを演奏に込める」こと以外に自分の感情をコントロールする術はなかったように思う。

 

だから「自分の感情を曲を通して表現し、それが伝わる」事への憧れは当日とても強かった。その中でも自分は「身を削って唄っている」ミュージシャンに興味があった。

そして、その人のライブを見る度に「自分はここまで頑張ってないなぁ・・・」と、更に落ち込んでいく。自分でもなんだかよく分からない負のスパイラル。

 

まぁ、格好良く言えば「一人で泣きたい夜に聞きたくなる」とでも言えば良いのかな。

当然演奏陣も素晴らしく、バラードなどは音数が少ない「間」を大事にしたグルーブは聞いていて心地良い。

 

 

この記事は夜に書いているが、だんだん暗い気持ちになってきたので、そろそろ切り上げて変えることにしよう。

▼「時よ」
http://www.youtube.com/watch?v=kg4zjttDELc

 

 

 


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