人を、街を、音楽でつなぐ市民団体 NPO法人ARCSHIP 【私的音楽評】 NO,216「佐山雅弘」担当:長谷川

【私的音楽評】 NO,216「佐山雅弘」担当:長谷川

 

 

24歳のころ、どうすればプロのミュージシャンになれるという具体的な方法が分からなかった。

 

「ライブハウスでスカウトされる」「デモテープをレコード会社に送る」
「コンテストでグランプリを獲る」

 

 

どれも雲を掴むようなはなしだが、いつチャンスが来るか分からない。
自分の実力をアップさせるために、メトロノームでギター練習をするだけではとても無理だ。

「いろんな音楽を聴く、ライブを見にいく、プロの演奏を聴く&話を聞く」

とにかく、感性を磨かないと・・・

 

 

ある日当時のバンド仲間のボイトレの先生のライブがあると聞き、
都内のジャズバーに行った。

バイト生活の身分にはとても高額だが、これも感性を磨くためには必要だ。

 

 

5mもない距離で聴いたその歌声は本当に素晴らしく、本当のプロの表現力に圧倒された。

ステージの合間には「プロになるには」をひたすら質問し、高いお金を払ったかいがあったと喜んでいた。

 

ふとステージを見ると飛び入り的な形でピアノに座っている人がいた。

なるほど、ジャズバーは自由に演奏出来るな大人な空間なんだろう。

 

演奏が始まると、自分は身動き取れないほどの衝撃を受けた。

 

 

「ピアノが演奏されていることを喜んでるみたいだ・・・・」

 

 

そう直感で感じるほど、楽しげな音が聞こえてきたのだ。

目も耳もピアノから離すことが出来ない。

 

「素晴らしいミュージシャンは、楽器に命を吹き込む事が出来るんだ。」

 

感動と共にそれが全く出来ない自分の情けなさも痛感した。

後でその方の聞いたら、なんとあの「佐山雅弘」さんだった。

 

当時は恥ずかしながら知らなかったのだが、PONTA BOXでピアノを弾いている
あの佐山さんと知った時、ただであの素晴らしいピアノを聴けた幸運を喜んだ夜だった。

 

▼You Tubeでチェック
http://www.youtube.com/watch?v=gqb3dxOSLrk

 

 


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