人を、街を、音楽でつなぐ市民団体 NPO法人ARCSHIP 【私的音楽評】NO,169 ニシセレクト44

【私的音楽評】NO,169 ニシセレクト44

お酒のハナシをしようかと…年末だし。

 

親父から酒の飲み方の“基礎”を教わった。

「ヤケ酒は絶対に飲むな、酒がもったいない」それが口癖。

そして堅物で無口な父親が、酔うと饒舌かつ陽気になるので

飲酒に悪い印象はなかった。

 

妻も堅物の部類の人間だが、酒が入ると可笑しく変身する。

先日などは泥酔して帰宅し靴下を脱いで親指に話しかけていた。

「おいオヤユビ〜、たまにはお前、中指を助けてやれよぉ」

アルコールに覚醒された脳みその夜は長いのだ。

 

お酒の失敗談では俺も負けてはいない。

二日酔いで目覚めると、鞄の中に履いていたはずの靴があって、

浴槽にラーメン丼が浮かんでいた時はさすがに反省した。

というネタでその日もバーで飲んでいたっけ。

 

「なあ山田、俺の話を聞けよ」

「部長、聞いていますって、ちゃんと」

上司と部下の飲み屋での会話っていいもんだ。

意味は無くていいんだ。一緒にいる理由が「酒を飲もう」で。

 

チェーン店の“個室”つーのは少々寂しいね。

異文化とのふれあいつーのが生まれない。酒場の醍醐味に欠けます。

以前長崎の居酒屋で、どこかの出張サラリーマン達が歌い出した。

♪ながさき〜はー、今日もあ〜めーだ〜った♪

すると別のグループが

♪ワっわっわー、ワっわっわー

店のオヤジがビール瓶を差し出し「お客さんちゃんとマイク持って!」

極めつけは、調理場のおばちゃんから「キヨシちゃーん」の声援。

ライブ感バツグンのワンナイトショー。

 

日本酒やら焼酎のBGMは歌謡曲であってほしい。

レディガガもビートルズも似合わない。

日本全国酒飲み音頭という歌がむかし流行ってね。

浅草の一杯飲み屋の有線から聞こえてきてさ、

隣に居た作業服のオッサンから話しかけられた。

「なあ兄ちゃん、実家、どこ」

「福岡県」

「俺、山口県。隣だね」

「関門海峡」

「壇ノ浦の戦い、だな」

「オジサン歴史ずき?」

そんなどうでもいい会話が生まれる、お気楽な歌だった。

いいんだよ、お気楽で。酒が旨いのだから。

 

日本全国酒飲み音頭

 

 

日本全国酒飲み音頭/バラクーダ(1979年)

http://www.youtube.com/watch?v=36z7K2zfHm0&feature

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