人を、街を、音楽でつなぐ市民団体 NPO法人ARCSHIP 【私的音楽評】NO,150 ニシセレクト41 だまって俺についてこい

【私的音楽評】NO,150 ニシセレクト41 だまって俺についてこい

 

週末、古くからの友人と焼鳥屋に入ったら
サラリーマン二人組と相席になった。
俺と友人は相変わらずのバカ話をしていたが、
正面にいる先輩と後輩らしきふたりは少々違った。
「クレーム処理」「大幅値引き」「責任問題」「在庫処理」
そんな単語が、喧噪の中から聞こえてくる。
いまの日本でよくある風景だろうか。
 
「でもよ、心配すんな。俺がなんとかするよ」
先輩らしき男が胸をそらしてそう言った。
「アテはあるんですか」と後輩。
「任せろ。なんとかなるから、ついてこいって」
頼もしい先輩はグラスを上げた。
ふいに
「そう!なんとかなーる!」赤ら顔の友人が声を上げた。
二人組は面食らったようだったが、
すぐに先輩が「そうですよね」と笑ってうなずいた。
四人で乾杯。
むかしの日本でよくあった居酒屋風景。
 
二人組が帰った後、友人が言った。
「先輩とか上司は、あーじゃなきゃダメなんだ」
彼は光学メーカーの部長。学生時代はサッカー部のエース。
「場数を踏んだ上が泣き言を言ったら下は戸惑うよ」
さすが、サラリーマン歴30年。
ネガティブな人間は会議室から出て行け、
そう取締役会で言い放った男である。
 
「俺さあ、常務から”君は植木等”か?と言われたんだ」
「無責任男?」
「そうとも言えるな。でもさ根拠があるから自信もある」
「場数は踏んでいるからね」
「おうよ!だからこそ、かるーく、あかるーく、いくんだよ」
焼鳥をグイッと頬ばった友はビールを注いでくれた。
 
♪ゼニのないやつぁ俺んとこへこい♪
♪俺もないけど心配すんな♪
世のリーダー達よ、愚痴を言うくらいならこの歌を唄おう。
かるーく、あかるーく、いこうじゃないか。

 

だまって俺についてこい/植木等(1964年※)

http://www.youtube.com/watch?v=nCDUVYYXIiM&feature

※ 1964年
日本人の海外旅行自由化
東海道新幹線開業
東京オリンピック開会
オレ、6才。

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